2014年2月14日

　木製浴槽の専門メーカー檜創建株式会社は、従来の概念を超えたシステムバスを開発した。

「shin-getsu」（新月）は、ガラス製の円形状のユニットに囲まれたデザインになっており、インテリアの一部としての存在感を実現した。

高級路線のホテル・旅館等のスイートルームへの展開を図っている。

　昨今の観光産業はマスツーリズムの頃とは違い、個人やグループでの旅行が大半を占め、その動向も多様性を極めるなど、従来のマーケティングでは顧客像を捕らえにくい状況となっています。それぞれの顧客に合わせた、顧客目線による商品・サービスの開発が求められていくようになります。特にこの産業を支えているホテル・旅館等の宿泊事業者は、顧客が求める価値と事業者の強みを合致させた魅力ある宿作りが急務となるでしょう。
　そのため宿泊事業者にとって求められる戦略手法は様々あると思われます。例えば、田舎の古民家的な旅館で心の温もりを感じさせる手法やリーズナブルな価格でファミリー層をターゲットにしたり、女性グループをターゲットにしたり、また高級旅館の最上級のおもてなしや更には旅館をアート感覚でもてなす。あるいは、ヘルスツーリズムのように着地型商品の開発など、顧客ニーズに合わせた戦略が多種多様に見受けられます。このたび開発された本商品は、その中で、自分へのご褒美として最上級のおもてなしを受けたいと感じている顧客層をターゲットに想定しています。

　そのような経緯から、檜浴槽･浴室総合プランナー、檜創建株式会社（本社:岐阜県中津川市、社長：小栗幹大）では、従来の概念を超えた新たなシステムバスを開発しました。部屋と切り離されて存在する個室風呂とは違い、インテリアの一部として設計されたこの「shin-getsu」は、独特の円形状のガラスに囲まれたことにより客室との一体感を与えています。
　このようなデザイン的取り組みは、従来にはない浴槽デザインとすることで、顧客における旅行計画の中の選択肢の一つとして挙げられることを目的としています。そして入浴の楽しみも浴槽デザインで得られることが、体験したことのない経験となり、小さな感動を生み、魅力ある宿作りの一助となることを願っています。

■SYSTEM BATH HINOKI SUITE / shin-getsu