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deck chair – fiume

2014年4月8日

木製浴槽の専門メーカー檜創建株式会社は、檜作りのデッキチェア「fiume」(フューメ)を開発した。
この商品は、「アート感覚でおもてなし」をコンセプトに開発され、高級路線のホテル・旅館等の浴室空間への展開を図っている。大きな特徴としては、ゼロリクライニング(無重力感)を実現しているところにある。

昨今の観光産業はマスツーリズムの頃とは違い、個人やグループでの旅行が大半を占め、その動向も多様性を極めるなど、従来のマーケティングでは顧客像を捕らえにくい状況となっています。それぞれの顧客に合わせた、顧客目線による商品・サービスの開発が求められていくようになります。
特にこの産業を支えているホテル・旅館等の宿泊事業者は、顧客が求める価値と事業者の強みを合致させた魅力ある宿作りが急務となるでしょう。そのため宿泊事業者にとって求められる戦略手法は様々あると思われます。例えば、田舎の古民家的な旅館で心の温もりを感じさせる手法や、リーズナブルな価格でファミリー層・女性グループをターゲットとする手法などが挙げられます。
また高級旅館の最上級のおもてなしや、ヘルスツーリズムのように着地型商品の開発など、顧客ニーズに合わせた戦略が多種多様に見受けられるようになってきており、その中で今回は、「アート感覚でもてなす」をコンセプトに開発を試みました。
そのような経緯から、檜浴槽・浴室総合プランナー、檜創建株式会社(本社:岐阜県中津川市、社長:小栗幹大)では、アート性とゼロリクライニング(無重力感)を融合させたデッキチェアを開発しました。デザインは、日本を代表するプロダクトデザイナー川上元美氏。体を包み込むようなしなやかで、流れるようなデザインと、無段階リクライニングが浮遊感を実現しています。このようなデザイン的取り組みは、浴室での過ごし方を変えるものとなり、主に観光地の歴史や資産に触れることを主目的とし、広い敷地に置かれる様々なオブジェに魅了されながら一つの世界感に触れたいとする顧客には最適な商品となるのではないかと思われます。

デッキチェア fiume

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